猫定にゆかりの回向院を訪ねてみました。

回向院は、JR総武線・両国駅の南、京葉道路沿いの「両国二丁目」 交差点の前にあります。

諸宗山無縁寺回向院

明暦三年（一六五七）江戸大火（振袖火事）に依る死者十万八千余人を 弔うために建立されました。
このため本来は浄土宗なのですが、宗旨に限らず無縁仏の供養を行う寺 として、諸宗山という山号になったそうです。
本尊は『阿弥陀如来』で東京都重要文化財に指定されています。

猫の像。ここに本物の猫が登って寝ていることもあるそうです。

これが猫塚。
主人の仇を討った後、殺されてしまった『クマさん』を天晴れとして、 時の江戸南町奉行・根岸肥前守が建てたとされています。

はじめ、どれが猫塚なのか分からなかったので、回向院の方に伺いました。

昔は、上に猫がのっているような形になっていたそうです。

ちょっと横道･･･。
猫塚の隣には鼠小僧之墓があります。
鼠小僧之墓の前で、角が削れてでこぼこなのは 『お前立ち』。

さらに横道･･･。
昔から「鼠小僧の墓石を削って持っていると博打が強くなる」と言われて いるそうです。それで削っていく人が後を絶たなかったため、削っても 良い用の『お前立ち』を用意したそうです。現在でも受験のお守りとして 削っていく人がいるようです。