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坊さんの隠語

蒟蒻問答万金丹に出てくるような 成り行き坊主に限らず、江戸時代には不殺生戒や不飲酒戒に対してずいぶんおおらか (?)な坊さん(ぼんさん)が多かったらしく、般若湯のような飲食に関する隠語は 結構豊富にあるようです。
隠語 ホントは・・・ ご参考
牛の角 鰹節 形が似ている?
踊り子 どじょう ぴちぴちと跳ねて踊る
金釘 煮干 ぴかっと光って細くて固い
剃刀 体が細長いところが似ている
白茄子 見た目そのまま。他に、遠眼鏡(腐ってないか見極める際に 透かして見る様が似ている)、御所車(中に黄身(君)が居る)とも
歎仏 刺身 歎仏(たんぶつ):仏の徳を褒め称えること。鮮魚の造りも嘆賞して 味わうため
天蓋 たこ 茹であがったときの足の丸まった様が似ている
緋の衣 えび 殻の色?
伏せ鉦 あわび 貝を伏せたときの様子が似ている?
赤豆腐 まぐろ 刺身はまさに赤い豆腐
紫の衣 いわし 魚の色?青森では昔、幼い子が亡くなると紫の衣を 着せて干鰯をくわえさせて埋葬する風習があったとか・・・
山の芋 うなぎ 昔は、山の芋は年を経ると、鰻になると言われていた
食べ物以外にも色々あって、馬鹿(莫迦)も実は坊さんの隠語だった というのが本当のようで。
参考資料:
  • 堀 和久著 『江戸風流「食」ばなし』(講談社文庫)
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