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曲尺と鯨尺

大仏の背比べのサゲ。
「かね(曲尺)とくじら(鯨尺)じゃぁ、二寸違う。」これは、同じ尺という 単位にもかかわらず、鯨尺のほうが少々長いこと言っているのですが、現在では よく解らないサゲになってしまいました。
曲尺(かねじゃく)とは大工さんや建具屋さんが使う木を加工するのに使う L字型の金属でできた物差しで、この曲尺一本で、 (1)直線を引く (2)直角の線を引く (3)平行線を引く (4)曲線を描く (5)材料の凸凹を調べる (6)平板を寸法を測らずに等分する (7)三角形~八角形を描く 等々、色々便利な使い方があるそうです。
鯨尺(くじらじゃく)はもともとは鯨の鬚や骨で作られた物差しで、 和裁の仕立てに使われていました。 現在でも和裁をされる方はこの鯨尺を使っており、竹で作ったものや 巻尺になっているものもあるようです。
鯨尺の一尺は曲尺で一尺二寸五分、また、曲尺の一尺は鯨尺の八寸になります。 (このように尺の長さが大きいことから大きな鯨にちなんで鯨尺なんだ という説もあるそうです)
そもそも曲尺と鯨尺で何故長さが違うのか。これは室町時代、 世の中が裕福になるにつれて、将軍家や公家の身につける衣類が布をたっぶり 使ったものになり、このため和裁で使用する鯨尺の尺が曲尺より長くなった ということのようです。
参考資料:
  • HP『大阪ガス株式会社 G front.com 日本のものさし』
  • HP『三条市商工課 三条鍛冶の技』
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